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井上靖の星と祭

久々に小説を読んでみました。井上靖67才の作品の星と祭です。

琵琶湖の周囲には40体以上の観音像が信仰されています。。それもほとんどが大きな寺院では無くて、小さな無住のお堂にひっそりと祀られているのです。そして村人が実に大切にこれらの観音像を守っています。現在ではわずかにしか残ってない日本の貴重な精神的な原風景とでも言うのでしょうか。

この「星と祭」はS46年からS47年にかけて朝日新聞に連載された小説で、琵琶湖のほとりにある観音の里が題材にされています。この小説によって琵琶湖周辺の観音像が一躍一般に注目されたと言っても良いでしょう。

以前高月・渡岸寺の十一面観音を中心にこのあたりの観音様巡りをした時から一度読んでみたい小説でした。
石道寺、医王寺、充満寺、長命寺など自分が訪れたお寺が出てくるので懐かしい思いがします。

文庫本解説の角川源義氏の解説も中々読み応えがあります。この方は角川春樹の父上ですね。
折口信夫、柳田国男の弟子だったのですね。ちなみに井上靖は植田寿蔵という京大の美学か哲学の先生門下生だそうです。

「東大寺お水取りの原型が琵琶湖周囲の村の習俗に見られる」「琵琶湖の東岸から琵琶湖、西岸を見たときには普陀洛とイメージが重なっていた」という点は大変に興味深かったですね。

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