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殷門

足太陽膀胱経 BL37
標準経穴では
大腿後面、大腿二頭筋と半腱様筋の間、殿溝の下方6寸。
承扶と委中を結ぶ線の中点の上1寸。

となっている。

注:日本では承扶と委中の間は12寸。中国では14寸。

 殷門の「殷」は充実して盛ん、厚い、真ん中、中にものがつまっている、深い等の意味がある。ちょうど太もも裏面真ん中あたりの筋肉の厚いところになる。

一般的には坐骨神経の通路に当たる、とされているが
厳密には坐骨神経は標準経穴・殷門の位置よりやや外側を通る。

教科書通りに大腿二頭筋と半腱様筋の間に取穴するよりは
大腿二頭筋、半腱様筋のTPとしてそれぞれ外殷門、内殷門と考えた方が臨床上は効果的と思う。

参考 坐骨神経の走行

 坐骨神経は後大腿部に沿って大腿二頭筋の長頭の下部を下降し、大腿のほぼ中間あたりで大腿二頭筋の長頭を外側から内側へ横断する。
近位では坐骨神経は長頭の外側縁に接するが、依然として大殿筋に対し深部に存在する。

遠位では膝窩に於いて坐骨神経の脛骨神経部分が半膜様筋と大腿二頭筋の長頭が分かれるあたりで大腿二頭筋の長頭の内側縁の下から出てくる。

大腿の中間部では」坐骨神経は大腿二頭筋に対して深層に存在し、そして大腿二頭筋と半膜様筋の間にあり、やはり大内転筋に接している。

これとほぼ同じ高さで大腿血管が後ろ側で大内転筋の中央部分の下層から内転筋管を通って現れ、坐骨神経と一緒になる。次いで脛骨神経血管束は半腱様筋の筋繊維に対しその深層を走り、、そして膝関節の後部の中間線近くで下枝を下降する。坐骨神経の腓骨神経の枝は大腿二頭筋の短頭の内側縁の横でまたは内側縁に対し深層で膝まで下降する。(遠位大腿においては坐骨神経の脛骨神経と総腓骨神経は半膜様筋と大腿二頭筋の長頭の腱の間の深層の間隙にあり、膝窩の諸血管に対して外側に存在する。)

横浜市戸塚鍼灸院

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