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サムシングエルス  (マイルス覚え書き4)

キャノンボール・アダレイのリーダアルバム(1958年発表)ではあるが実質的なプロデユーサーはマイルス。そしてこのアルバムで最も有名なのが「枯葉 (Autumn Leaves)」 。

1957年の暮れに、マイルスはヨーロッパでの活動(映画・死刑台のエレベーターの音楽など)を終えてニューヨークに戻ってくる。
そしてチャーリーパーカーの再来と話題になっていたキャノンボールアダレイをメンバーに加え6人編成ののセクステットとなる。

キャノンボールアダレイのブルージーなサウンドと、コルトレーンの和声的でフリーなアプローチを対比させて、サウンド全体の厚みを豊かにするのが狙いだったようだ。

新しい編成のバンドで初めてコロンビアで録音されたのが
<マイルストーン>(1958年2月4日、3月4日録音)

そして<マイルストーン>の2回目の録音から5日後の3月8日にこのサムシングエルスがブルーノートで録音された。

マイルスはコロンビアとの契約があるためにリーダーにはならないで、キャノンボールアダレイをリーダーにして、メンバーも演奏スタイルも、先の<マイルストーン>とは変えて録音を行ったというわけだ。

パーソネル
キャノンボール・アダレイ - アルト・サックス, リーダー
マイルス・デイヴィス - トランペット
ハンク・ジョーンズ - ピアノ
サム・ジョーンズ - ベース
アート・ブレイキー - ドラム

曲目

1."Autumn Leaves" (Joseph Kosma, Johnny Mercer, Jacques Prévert) (11:01)
2."Love For Sale" (Cole Porter) (7:06)
3."Somethin' Else" (Miles Davis) (8:15)
4."One For Daddy-O" (Nat Adderley, Samuel Jones=Sam Jones) (8:26)
5."Dancing In The Dark" (Howard Dietz, Arthur Schwartz) (4:07)
6."Bangoon" (当初は"Alison's Uncle"として発表) (Hank Jones) (5:05) (not on original LP)

枯葉はこのマイルスの演奏によって一躍ジャズのスタンダードナンバーとなり、引き続きビルエヴァンスやサラボーンがこの曲の個性的な作品を残している。
ちなみにこの時の枯葉の演奏のイントロ部分はアーマッドジャマルの演奏のイントロ部分を下敷きにしたモノと言われている。

尚、マイルスは1964年9月25日録音の<マイルス・イン・ベルリン>でも枯葉の全く違う演奏を残している。
この時のメンバーは、ウエイン・ショーター(テナーサックス)、ハービー・ ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)、トニー・ウィリアムス(ドラムス)

<マイルストーン><サムシングエルス>の録音の後、58年3月にレッドガーランドが、5月にはフィリージョージョーンズがメンバーから抜けて、新たにドラマーにジミーコブ、ピアノにビルエヴァンスとウィントンケリーを迎える。    

そのメンバーでカインド・オブ・ブルーまでに録音されたのが以下のディスクになる。

1958miles+2
58年5月26日の演奏5曲を中心に日本で編集された物。5曲目のLittle Maronaeは55年10月26日の録音

Miles&Monk At Newport +5 マイルス&モンクアット ニューポート
58年7月3日 現在は2枚組のCDで1枚がマイルス。

jazz at the plaza Vol1
58年9月9日 コロンビアの創立40周年でのパーティーでの演奏。長い間未発表だったが1973年に発売された。

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