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低血糖症

世の中に理解されてない病気、というものも多いですが、低血糖症もその典型的な例ともいえます。

低血糖症と言うと、普通では「単純に血糖値が低くなった状態」と思われるでしょう。

それで、自分には関係が無い病気・・・・・だと思われがちです。

今、問題にしているのは、糖尿病の人が一時的に血糖値が低下した、いわゆる低血糖発作の状態ではなくて、食原性低血糖症もしくは機能的低血糖症と呼ばれる状態の事です。

「血糖値を調節できず、安定した血糖値を維持することができない」というのがこの病気です。

言い換えると、「血糖値が極端に不安定になりやすい状態」であると言うことです。

直接的に関連する症状の多くは、血糖値が単に低い、というよりは急激に低下する事によって症状が引き起こされるために、通常の血糖検査では多くは見過ごされてしまいます。

医学界で正式に認知されている病気ではないので、専門に検査してくれる医師も限られています。

多くの原因は砂糖や精白された炭水化物によって急激に血糖値が上昇・下降する事にあります。

そのことにより膵臓だけではなくて肝臓、副腎も次第に疲弊していきます。
同時に代謝に関わるビタミンB群や微量栄養素が大量に消費されてしまいますので、慢性になると次第に自律神経異常、内分泌異常、代謝異常を引き起こしていきます。

つまり、低血糖症が多くの病気の隠れた原因になっている可能性がある、ということが最も重要なことです。

低血糖症が・・・・・・・、というよりは糖代謝の異常、栄養障害が引き金になって、様々な自律神経異常、内分泌異常、代謝異常を引き起こす、と言った方が正確かもしれません。

現在のように精白された砂糖、炭水化物が多い状態、お菓子、飲料水だけではなく、様々な調味料にも隠れ砂糖が含まれている状況では、かなり気を付けないと誰でもこの状態に陥る可能性があるのです。

糖代謝が異常になった状態では、わずかな砂糖の量でも身体が異常な代謝の反応を起こしてしまうことも考えられる事です。

また、甘い物の摂りすぎ以外では、常習的なアルコール摂取や薬物の常習、ストレスによっても同様に起こりえることです。

低血糖症の可能性のある関連症状

・疲労がぬけない、ダルイ
・メマイや立ちくらみ
・寝汗、冷や汗、手足に汗をかく
・手足の冷え
・手足が震える
・頭痛・偏頭痛
・花粉症などのアレルギー疾患
・PMS(月経前症候群)、更年期障害、生理不順、無排卵性月経、不妊症
・胃弱、慢性便秘
・不眠、ぐっすり眠れない、目覚めが悪い、日中眠くなる
・中性脂肪値が高くなってきた

・お腹が空くとイライラして怒りっぽくなる(食事を摂ると収まる)
・不安感が強い、動悸がする
・情緒不安定、神経過敏、鬱っぽくなる
・集中力が無くなる、記憶力低下

低血糖症の症状は、一見他の病気のように見えてしまい、背後に低血糖症(糖代謝異常)という病態が隠されている事に通常では気がつきません。

この事から、低血糖症は「偉大な物まね師」というニックネームが付けられています。

先駆的な研究者で自らも低血糖症の患者であったガイランドという医師は、、600人以上の低血糖症患者の治療を行い、彼らの症状のリストを発表しました。

(以下、「食原性低血糖症」大沢 博著  ブレーン出版 より)

各症状の下につけている%は、その症状を訴えた患者の%である。

神経過敏 94%
怒りやすい 89%
極度の疲労 87%
無気力、ふらふらする、震え、冷や汗、弱い発作 86%
うつ(鬱) 77%
めまい、ふらふらする 73%
眠い 72%
頭痛 71%
消化障害 69%
忘れっぽい 67%
不眠(目を覚ますと再び眠れない) 62%
絶えず悩む、わけのわからない不安 62%
精神的混乱 57%
内的震え 57%
心悸亢進、頻脈 54%
筋肉痛 53%
感覚麻痺 51%
社会的でない、非社交的、反社会的 47%
決断できない 50%
発作的に泣く 46%
性衝動の欠如(女性) 44%
アレルギー 43%
協調運動不能 43%
脚のひきつり 43%
集中力欠如 42%
目がかすむ 40%
筋肉の引きつりや不随意運動 40%
皮膚が痒かったり、何かが這うような感覚 39%
息が切れる 37%
息が詰まる発作 34%
よろめき 34%
ため息とあくび 30%
インポテンス(男性) 29%
意識がなくなる 27%
夜の恐怖、夜驚 27%
リウマチ性関節炎 24%
恐怖症、恐怖 23%
神経性皮膚炎 21%
自殺志向 20%
神経衰弱 17%
痙攣(けいれん) 2%

 

これらの症状の持ち主たちが付けられていた病名、つまり誤診は、次のようなものであった。

精神発達遅滞
神経症
いくらか神経過敏
慢性じんましん(蕁麻疹)
神経性皮膚炎(神経的原因によるかゆみ、発疹)
メニエール症候群(聴力喪失、それと結びついためまい、耳内の音)
脳動脈硬化
頭痛、片頭痛(頭、あるいは頭の半分の痛み)
精神神経的状態
慢性気管支喘息
リウマチ性関節炎
パーキンソン症候群(老衰麻痺)
発作性頻拍(速い心拍)
想像病
閉経
アルコール中毒
糖尿病
インスリン過剰症(これは正確な診断、しかしキャンデーバーを処方された)

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