« 低血糖症 | トップページ | 会陰部痛  22歳  »

腱鞘炎

腱を包む腱鞘(サヤ)が炎症を起こして、或いは腱が肥厚してして腱鞘(サヤ)を通るときに炎症を起こして痛むものを腱鞘炎といいます。

例としては、、ドゥケルバン腱鞘炎、ばね指、手根管症候群等があります。

ドゥケルバンは手首の親指の付け根あたりに起きて、親指の付け根が痛くなります。
重い物を持ったり、赤ん坊を長時間抱っこして起こることが多いです。
手首の親指側が腫れたり、発赤を伴った強い痛みが起こります。
物を握る、つまむ、タオルを絞るなどの動作で、手首の親指側の付け根が痛みます。

ばね指(弾発指)は、指の付け根あたりで起こる腱鞘炎の事で、指を曲げた時に伸ばそうと思っても伸びなかったり、無理に伸ばすとバネのように急にコクっと伸びたりして痛みが生じます。すべての指に発症する可能性がありますが、特に親指、中指、薬指に多いようです。

手根管症候群は、手首の掌側で手根管という部位に炎症が起こる腱鞘炎です。
正中神経が通っていますから、手根管の部分で圧迫を受けると、人差指・中指・薬指・親指の4指の指先にしびれや冷え・知覚鈍麻、母指の運動制限など、また悪化すると親指付け根の筋萎縮が起こります。

最近はマウスの使いすぎによる腱鞘炎も増えてきていますが、腱鞘炎の患者は圧倒的に女性に多く、女性ホルモンのバランスの崩れが深く関わっています。

女性患者には大きく出産後の25~30歳頃と、更年期の50~60歳の2つのピークがあります。

出産後に分泌されるプロラクチンは、催乳ホルモン(おっぱいを出すためのホルモン)として知られていますが、その他の作用として、出産でゆるんだ骨盤の靱帯や、子宮を引き締めて元に戻そうとする働きがあります。

ホルモンは全身的に働きますから、同時に手の腱鞘にも作用して腱鞘を縮めてしまう方向に働きます。これに育児による手首の関節の酷使が加わり、出産と関係のない手首の部分で腱鞘が狭くなり、腱鞘炎が起こります。

50代など更年期を迎えた女性は、女性ホルモンであるエストロゲンが減少します。
このエストロゲンには体内のコラーゲン合成を促し、腱や腱鞘を柔軟性、弾力性を保つ働きがあります。
これが減少することで、コラーゲンを含んでいる腱鞘が固くなり、やはり腱が通りにくくなり腱鞘炎が起こりやすくなると言われています

ちなみに腱鞘炎を鍼灸で治療する場合、局所の治療以外では背中の膈兪(カクユ)というツボをよく使います。このツボは血会(ケツエ)と言われ、「血の病」つまり女性の病気で良く用いられ、女性ホルモンの調整を行うツボでもあります。

また、栄養療法ではビタミンB6及びB2がよく処方されるようです。

B6、B2の不足は甘い物の食べ過ぎ、アルコール依存症や肝機能障害がある場合に起こりますし、また向精神薬や抗生物質等の薬物を長く服用し続けたときに生じることもあります。

B2、B6はタンパク質の代謝に関わりますから女性ホルモンの生成に必要なビタミンです。

 

« 低血糖症 | トップページ | 会陰部痛  22歳  »

d4栄養・ホルモンなど」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 低血糖症 | トップページ | 会陰部痛  22歳  »