« 閉鎖神経圧迫・絞扼障害 | トップページ | 解剖メモ 鼠径管 »

陰部大腿神経の障害

腰神経叢の側副枝。
L1,2から生じる神経線維によって構成される混合神経。

まず大腰筋の中を下方に向かい、その途中で大腰筋の前面に現れる。次に腸骨筋膜の下を進む。前方で生殖管(精巣管又は卵管)や尿管と次々に交差する。(尿管の後を通る)

前下方へ斜めに進み鼠径部付近で陰部枝と大腿枝に分岐する。

陰部枝は下方に向かい深鼠径輪を通って鼠径管に入る
男性では、精索に沿って走行し、浅鼠径管を通って陰嚢の皮膚と精巣挙筋とに分布する。
女性では、子宮円索に沿って走行し、恥丘と大陰唇の皮膚に分布する。
また、大体内側表面の感覚を司る。
また、運動神経として精巣挙筋を神経支配する。

下は新しい人体解剖学アトラスより。
(メディカルサイエンスインターナョナル)

Inbudaitai2_0003

大腿枝は
外腸骨動脈に沿って走行し、鼠径靱帯の下を通り、大腿動脈の外側の大腿鞘の中へ入る。鼠径靱帯から2~3センチ下の篩状筋膜を貫通し、大腿三角部の外皮に分布する

下は末梢神経マニュプレーションより

Innbudaitai

同様に大腿動脈を神経支配する。

絞扼性障害としては鼠径ヘルニア、及びその手術後、虫垂切除、帝王切開、腰筋膿瘍、鼠径部打撲などの他にきつい衣服による圧迫、などの原因によって起こりえる。

症状としては鼠径部の疼痛または錯感覚が特徴で、痛みは大腿近位内側へ放散することがある。

陰部大腿神経の炎症は尿管結石の移動が原因の場合もある。
(動作とは無関係に夜間腰部に痛みや鋭い刺激を覚える事があるかどうか・・)

一般に股関節伸展外旋で痛みが増し、歩行でも痛みが増す。

 

« 閉鎖神経圧迫・絞扼障害 | トップページ | 解剖メモ 鼠径管 »

b1神経障害一覧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 閉鎖神経圧迫・絞扼障害 | トップページ | 解剖メモ 鼠径管 »