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腎臓結石を予防する

ここ40年で3倍に増え、今や10人に一人が結石持ちだとか。

腎臓結石・尿路結石は、石の成分によって数種類に分類されていますが、シュウ酸やリン酸とカルシウムがくっついてできるシュウ酸カルシウム結石、リン酸カルシウム結石が、日本人の結石の80%を占めています。
それ以外の結石には尿酸結石、シスチン結石、リン酸マグネシウムアンモニウム結石などがあります。

★まずはシュウ酸カルシウムの原因物質の食事中のシュウ酸を減らす。

◾シュウ酸の多い野菜:
ホウレン草、キャベツ、春菊、パセリ、山菜、緑茶、タケノコ、モロヘイヤ、さつまいも、レタス、ブロッコリー、セロリ、大根、ナス、トマト、枝豆、未熟なバナナ、ピーナッツ、チョコレートなど。

◾シュウ酸の少ない果物:
りんご、梨、ブドウ、メロン、すいか、オレンジ、みかん、桃など

◾シュウ酸の多い果物:
キウイフルーツ、パイナップル、熟していない青いバナナ、イチジク、イチゴなど

◾シュウ酸の少ない野菜:
小松菜、水菜、レタス、チンゲン菜(?)、ケール、キュウリ、アボカドなど

シュウ酸が多いと言われている飲み物…コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、ビールなど。
但し、コーヒー、ワインは結石の出来るリスクを減らすという説もあります。。

★シュウ酸を腸管から吸収されにくくする。

・シュウ酸は多くの食べ物に含まれ、有毒で人間の体には不要なものです。
そのため、吸収されないように、腸の中でカルシウムと結びつきシュウ酸カルシウムとなり、便に混ざって排泄されるメカニズムがあります。
シュウ酸を吸収させにくくするには、食事の時に、カルシウムの多いものを同時にとってシュウ酸カルシウムとして排泄させる必要があります。

・逆に動物性食品をたくさん食べると、分解された脂肪酸には(シュウ酸以上に)カルシウムと結びつきやすい性質があり、腸の中でカルシウムは脂肪酸とばかり結びついてしまい、結果としてシュウ酸が排泄されにくくなります。

・動物性食品、糖質をとりすぎると体が酸性に傾き、それを中和するために、骨のカルシウムが溶け出します。そして尿中でシュウ酸カルシウムを作りやすくなります。

・コーラやソーダなどの糖を加えた炭酸飲料は結石のリスクを高めていた、という研究報告有り。

その他

★水をたくさん飲む 。目安は1.5~2リットル。

水分をたくさんとって尿を薄めると結石ができにくくなります。
特に夏場は汗をかいて尿が濃くなるので要注意の時期です。
また、尿の量が多いと、直径約5㎜以下の小さな結石は、ほとんどが尿といっしょに自然に排泄されるそうです。

★夕食は早めにすませる

「結石は夜つくられる」といわれています。
食事に含まれる物質が、胃腸から吸収されて腎臓に移動するのは食後2〜4時間くらいかかります。
夕食後すぐに眠ってしまうと、就寝中、尿中に結石の原因となる物質が溜まり、夜間は、尿の濃度が高まっていますので、ますます結石ができやすくなります。

結石予防のためには、少なくとも就寝の2時間前までには夕食をすませるようにした方が良いでしょう。

★塩分、砂糖を取りすぎないように、抗酸化物質などミネラルをしっかり摂る。

糖分や塩分のとりすぎは血中、尿中のカルシウムを増加させ、結石が出来やすい状態になります。。
また砂糖・塩分のとり過ぎは、シュウ酸やカルシウムの代謝自体を狂わせる原因になる恐れがあります。

シュウ酸は食べ物で入ってくる以外に、体内でも代謝の過程で作られるそうです。
一時はビタミンCの過剰摂取はシュウ酸を増やすとか言われてましたし、糖質も代謝の過程でシュウ酸を作るとか・・・・いろいろな説があるようです。

一つだけ取り上げて云々しても重箱の隅をつついているようなもの、と言う気がします。
食事中のシュウ酸だけに気を配ってもおそらく一面でしかないのでしょう。

糖質やアルコールの過剰摂取とミネラルの不足は明らかに代謝を狂わせますので、抗酸化物質やビタミンB群などの代謝に関わるミネラルを充分に摂ることも大切だと思います。

★尿が酸性に傾くと結石が出来やすい。

尿の酸性化を抑えるには、いわゆるアルカリ性食品を多く摂るようにします。
(但しシュウ酸、プリン体の少ないものを。)
メタボで内臓脂肪が多くても尿が酸性化しやすい傾向があるそうです。

一つの食べ物で云々するよりは、こちらの方が体内の状態のとらえ方として、面白いのではないでしょうか。
(実は興味をもってデジタル式のPH検査機を購入しました。こんど記事で報告します。)

★プリン体にも注意。

プリン体を多く摂りすぎた場合の高尿酸血症の場合も結石ができやすくなります。
(この場合は尿酸結石。)

■プリン体の含有量が多い食べ物

・特に魚や肉の内臓類には多い。(鶏肉・豚肉・牛肉のレバー、モツ、白子、アンコウの肝,ウニは多い。いくら、玉子は少ない。)

・干物や乾物にも多い。(煮干し・かつお節・干し椎茸、・魚の干物類、スルメ)

・エビ、イワシ、カツオ、納豆も多い

・プリン体は水溶性のため、肉や魚から出汁(旨味)をとったスープ、鍋物の煮汁にも多く含まれています。

・海草類、乳製品は少ない。

・食べ物から摂取するプリン体は2割くらいで、残りの8割は体内で作られているという事実もありますので、プリン体を含む食べ物だけを悪者扱いにするのも一面的な考えかもしれません。

・アルコールの場合、
種類によってプリン体の量はかなり異なるが、アルコールは体内で尿酸の合成を促進させ、尿酸の排泄機能を低下させるといった作用がある為、やはり要注意です。

参考

プリン体含有量

食品中のシュウ酸、リン、カルシウム

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