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クエン酸

クエン酸と言えば思い浮かべるのは食欲増進・疲労回復・・・・ですが

クエン酸回路というエネルギー産生システムの要を握っているので、実際は体内で極めて重要で多彩な働きをしています。

クエン酸サイクルはTCA回路とも言われます。

我々は食事として摂った炭水化物、脂肪、タンパク質などを胃や小腸で消化吸収し肝臓に送り、その栄養素を代謝してエネルギーを生みだしています。
エネルギーに変換する最終過程がクエン酸サイクルです。

クエン酸サイクルでは、クエン酸、コハク酸など8種類の有機酸に変化・循環しながら燃焼が起き、ATP(アデノシン三燐酸)という生命活動に必要不可欠のエネルギー物質が作り出されます。
そのことによって内臓を働かせ、呼吸をし、身体を動かして生きていけるわけです。

一方、クエン酸回路が充分に働いていないと、ブドウ糖が体内でエネルギーに変わる際、不完全燃焼となり、ゴミみたいな悪玉物質の焦性ブドウ酸(ピルビン酸)が発生し、身体の機能を低下させることになります。

焦性ブドウ酸(ピルビン酸)は筋肉に溜まると乳酸となり、疲労や凝りの原因になっています。

充分にクエン酸回路が機能していない身体は身体を動かすエネルギーが産生されずに悪玉物質・疲労物質が蓄積されていくという悪循環に陥ってくことになります。

エネルギーが産生されないわけですから、最近多い低体温症もこういう悪循環の結果ではないかと思います。
低体温症だと基礎代謝機能が更に低下していますから、悪循環の泥沼にはまっていくことになるのでしょう。

このクエン酸サイクルでは、こういう不完全燃焼のゴミの処理も行っています。
ブドウ糖から産生される悪玉物質、疲労物質である焦性ブドウ酸(ピルビン酸)、乳酸などを取り込み、燃焼させることによって二酸化炭素と水に分解して、最終的に排泄させ、身体に悪玉物質、疲労物質が蓄積しないようにしています。

ですからクエン酸サイクルは順調に働いていると、身体の基本的なエネルギーを産生するだけではなく、

乳酸などの疲労物質の
・生成を抑制する。
・分解して排泄する
・蓄積しないようにする。

という働きも行っています。

このクエン酸回路が充分に機能するためには、クエン酸とビタミンB群が不可欠で重要な働きをしています。

ビタミンB群は多くの代謝に関わっていますから、甘いものの摂りすぎやお酒の飲み過ぎは、それだけで代謝機能に負担をかけてビタミンB群が不足状態になり、クエン酸回路も充分に働かなくなっていきます。

クエン酸のその他の働き

・キレート作用

クエン酸にはカルシウムやマグネシウム、ビタミンB群など、吸収しにくいミネラルを包み込み、吸収を高める作用があります。

・消化機能改善・食欲増進

胃腸の動きが弱っている時にクエン酸を摂取することで、胃液の分泌・胃の活動が促進され食欲増進・回復の働きがあります。

・性ホルモン・副腎皮質ホルモンの材料となる。

このことも意外と知られてないようですが、ストレス、自律神経異常、更年期障害の改善などに良さそうです。

尿のpHを下げる。(尿酸値の軽減、痛風予防、尿路結石予防)

クエン酸には尿のpHの酸性度を下げる働きがあります。

尿のpHの酸性度を下げる、と言うことがそんなに大事なこと?

と思うかもしれませんが、実はとても重要なことなのです。

この結果、尿中に尿酸が多く溶けるようになり、尿酸がしっかりと体外に排泄されて、血中の尿酸値を低下させ、痛風予防の働きがあります。

尿の酸性度が高いと腎臓結石や尿路結石ができ易くなるそうで、クエン酸は尿の酸性度を低下させることにより、腎臓結石や尿路結石の予防にも効果を発揮します。

この尿の過度の酸性化を防ぐという働きは、結果的には痛風や結石を防ぐわけですが、非常に重要でもっともっと深い事が体内で行われているのではないか・・・・・・・と思います。

食物には酸性食品・アルカリ性食品という分類法があり、酸性食品である肉・魚・卵などを多く食べて、アルカリ性食品である海藻・野菜類が少ないと、体液・血液が酸性に傾き血液がドロドロになって多くの現代病を引き起こすと言われています。

体液・血液は一定のpHに保たれていますから、こういう説はデタラメだという論評が起こって、この説はやや下火にはなっていました。

但し、実際に酸性食品が多いと尿のpHは酸性が強くなり、アルカリ性食品を多く摂っていると尿pHの酸性度はややアルカリの方に傾きます。お酒もかなり尿の酸性度が高くなるようですから要注意です。

ですから酸性食品・アルカリ性食品の分類もあながち無意味なことではないので、最近では若干見なおされているように思います。

体液・血液のpHを一定に保つ為に、このように尿のpHで酸性・アルカリ性を調整しているわけです。これを酸・塩基平衡と言います。

クエン酸は酸っぱいですが強力なアルカリ性食品で、尿の酸性度を減らす効果があります。

参考記事

酸性食品・アルカリ性食品・尿のpH

「尿の酸性度が減少した」と言うことは結果であって、人体のブラックボックスの中では複雑な代謝が起こっているのだと思います。

ですからクエン酸は身体の酸・塩基平衡の鍵を握っている物質の一つであると考えられるのではないでしょうか。

クエン酸でエネルギー産生が増え、不完全燃焼による悪玉物質・疲労物質が減少し、
尿のpHが変化し、体液・血液のpH調整にも大きな効果がある。

逆に、尿のpHを調べれば、身体のエネルギー産生の代謝状態がある程度推測できるのでは・・・・・・・・・?

どうなんでしょうね・・・・・・・・・

尿の酸性度を改善する物質が必ずしもクエン酸サイクルを活発にするわけではないかもしれませんし、・・・・・・・・・・クエン酸の場合は確実ですから、安くて効果的ですね。

クエン酸を多く含む食べ物としては

1、レモン
2、グレープフルーツ
3、いちご
4、パイナップル
5、キウイ
6、梅干し
7、お酢
8、ローズヒップ
9、ハイビスカス
10、アセロラ

・クエン酸は1日に数回分けて摂取することが理想です。
できれば3~4時間おきに摂るのが理想的だそうです。

自分の場合は、食品以外では梅肉エキスか食品添加物のクエン酸を重宝しています。

お酢でも良いでしょうが原料が米ですから血糖値に影響しそうなことと、酢酸で胃を荒らしそうなので、ちょっと苦手意識があります。

粉末のクエン酸は非常に安くドラッグストアやアマゾンでも手に入ります。

掃除用のクエン酸、食品添加物のクエン酸、医薬品のクエン酸があります。
リーズナブルなのは食品添加物のクエン酸ですが、中国製なんていうのもありますからご注意を。

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