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頑張らないけど、へこたれない

増補決定版 「がんに負けない、あきらめないコツ」 (朝日文庫)

鎌田 實

を読んだ。

なかなか充実している1冊だった。

・乳がんの患者さんとの心温まる往復書簡
・遺伝学者の村上和雄先生との対談、
・心療内科医 永田勝太郎先生との対談
・食生活教育研究家 高橋久仁子先生との対談
・免疫学者安保徹先生との対談

増補決定版の方は、
新たに鳥越俊太郎氏、樹木希林さんとの対談も収録している

自分の死を考えた場合、漠然と突然死よりは死亡までの時間に余裕があって、後片付け、身辺整理をする時間のある、癌死の方がまだ良いなぁ・・・・・・・

などと漠然と考えることがある。

心臓病や事故死などの突然死と違って、癌の場合は死亡するギリギリまで自分と向き合わなければならない。

やはり癌を体験した方々の体験談は壮絶で言葉に重みがある。

永田先生は難病を患ったとき鍼灸治療で立ち直ったという話を、業界の雑誌で読んだことがある。

心療内科の草分けの池見酉次郎先生やアウシュビッツの体験者、フランクル先生のお弟子さんでもあったそうだ。

癌の自然退縮の症例も集めて検討しているそうだ。

癌という絶望状態の中で
「心機一転し、新しい希望や生き甲斐を見つけ、ささやかな事に満足感を見いだし、一日一日を前向きに行動する事が自然退縮に繋がっている一因である、」

ということは大変に興味深い。

先日もナチスの占領下で、孤児となりながらも、奇跡的に生き延びて精神科医となっている、ボリス・シリュルニク氏の本を読んで、レジリエンス(へこたれない心)を養うにはどうしたらいいか?
ということには非常に関心を持っている。

村上和雄先生の事も最近知るようになった。
遺伝子研究の学者であるが、ゲノム情報が固定されたものではなくて、色々な環境因子やその環境に対する心構えによって、変化する可能性のあるものであると言うことを解明してくださった。

人は変わるすることができるし、いままでオフになっていた癌を治す遺伝子情報をオンにすることもできるということだ。

村上和雄生がダライラマと対談した折に
「70年間生きてこられていつが一番幸せでしたか?」と聞いた時に、
ダライラマは

「今だ!」

と答えたという。

中国から様々な弾圧を受けながらも

「いつでも今が幸せだ」
「中国も我が師です」

と言ってのけるダライラマもさすがにスゴイ!!

今という時間をポジティブに幸せに生きることが大切。

困難な状況におかれたときほどこの事は確かに難しいが、最も重要なことだろう。

普段は頑張りすぎない副交感神経優位のリラックスした生活を心がけ、いざという困難にぶつかったときには、ポジティブでへこたれない強さを持ちたいものだと思う。

リラックスも大切なのだが、いつもリラックスばかりしていると良い面ももちろんあるが、悪い面ではいつもダラダラしている、ということにもなりかねない。

副交感神経優位のリラクゼーションだけではメンタルの強さを養うことは難しいと思う。
人生では、へこたれない強さも必要な時がある。
それを養うには気功や武道・筋トレなどの身体トレーニングが有効だと思う。

要はバランスの問題ということですね・・・・・・。

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