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骨折後の肩の痛み 鎖骨リリース

肩関節周囲炎(いわゆる50肩)や外傷性の肩の痛みなどは鍼灸が割と効果のある疾患です。

ただ、8割くらい良く動くようになったのにその先がなかなか手こずる・・・・・
ということも実際は時々みられます。
そういう場合は何かが治る邪魔しているんですね・・・・・
それを見つけ出すのが,プロなのですが、なかなか大変な場合も有ります。^^;

例えば、石灰沈着性腱板炎が隠れていたり、気管支拡張症などの肺の病気があったり、内臓下垂などが背後に有って、「肩が痛い、肩が上がらない」という症状が治るのを邪魔している場合もあります。

また、メンタル面が邪魔している場合もあります・・・・・・・・

構造的に考えた場合、ほとんどと言って良いくらい、多くの人に見られるのは姿勢の悪さを伴う、肩の巻き込みですね。

巻き込み肩がある場合は、肩の動きが制限されやすいです。
そして巻き込み肩の調整を加えると肩の動きはかなり改善されてきます
ただ、巻き込み肩でも実はちょっと見落としやすい箇所があります。

それは胸鎖関節の部分です。
下の図ピンクのマークが胸鎖関節です。

青のマークは肩鎖関節です。

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実は上腕と肩甲骨は身体の体幹部分とは直接に関節で繋がっていません。

つまり宙ぶらりんのような状態でぶら下がっています。

肩甲骨と鎖骨は青いマークの部分肩鎖関節で連結され筋肉で補強されています。

上腕骨と肩甲骨は関節窩が浅く動きが大きい関節なので、強力な靱帯と筋肉で補強されています。

更に青いマークの少し右下の烏口突起から肩鎖関節を補強する靱帯と上腕二頭筋、小胸筋などの筋肉が付いています。

この青のマーク周辺は、50肩、一般的な肩の痛み、巻き込み肩の場合に、多く治療の焦点が当てられる部分です。

さて、宙ぶらりんの上腕と肩甲骨を体幹と繋げているのが鎖骨という骨です。

この鎖骨・・・・・・・文字通り、鎖のような骨という意味なのでしょう。

ピンクのマークの部分で体幹に連結されています。

この体幹部分での鎖骨の連結部分が胸鎖関節です。

つまりこの部分で、上腕と肩甲骨は鎖骨を通して体幹と唯一の関節を持っているのです。
(他は筋肉での連結です)

実はこの部分を見落としやすいのです。

痛い場所からちょっと離れていますからね。

人間って痛い場所にしか注意が向かない傾向があります。

巻き込み肩になっていると、鎖骨には中心方向に持続的に圧迫される力が働きます。

鎖骨は肩を動かすときに連動して動くわけですが、その鎖骨の動きの重要な起点になるのがピンクのマーク、胸鎖関節の部分です。

この部分が常に圧迫された状態になることで、微妙なスムーズな動きが出来なくなって、肩全体の動きに悪影響を及ぼすことがあります。

さて実例、

70才のKさん 5月に自転車で転倒して上腕骨を骨折。

リハビリのため7月下旬から鍼治療に来院。

先日で10回目でした。

痛みも徐々に減り、徐々に良くはなっているのですが、背中が丸く、肩の巻き込みも結構強い状態。

7割くらいは動きは良くなっているのですが、その先がちょっと停滞気味でした。

試しに胸鎖関節部分を細い鍼(0.16×15ミリ)で30秒くらい刺激して弛めると、肩の外旋、挙上がこれだけでかなり改善。ちょっと驚いてました。

このツボ兪府(ユフ)というツボで腎経のツボです。

副腎、胸腺、甲上腺機能に影響する面白いツボなのです。

Yufu

ちょっとやりにくい場所で、患者着をめくったりするので、ついつい遠慮がちになっていましたが、やはりどうしても外せないツボの1つですね。

驚くことに過去に兪府を使って、腰痛にも効果的だったこともあるんです。

また、おいおい報告します。

実は鎖骨周辺ってかなり大事なんです。胸郭出口症候にも大きく関わりますし、呼吸器疾患、耳鼻咽喉科疾患でも鎖骨周辺をよく観察した方が良いようです。

このあたり、兪府だけじゃなくて、大事なツボが一杯あります。

by 戸塚鍼灸院でした。

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