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顔面神経麻痺

顔面神経麻痺も鍼灸の適応症の一つですが、普通は患者さんが我々の鍼灸院を訪れるのは罹患して1Wとか一ヶ月後という場合が多かったと思います。こういった末梢神経麻痺の患者さんはできるだけ早めに鍼灸治療を受けた方が良いのですが中々そうは行かないようです。
今回珍しく罹患した当日にすぐ鍼灸治療を希望して来院した女性の患者さんがありました。

このWさんは生クリームの検査の仕事をしていまして、ピペットという細い管を吹いて検査の仕事をしているそうです。お昼に何となく空気が抜けるのでおかしい・・・と思ったら、口に水を含んでも端からこぼれてしまう・・・・。
これは顔面麻痺だ、と思ってネットで検索してウチの治療院にいらっしゃいました。

顔面神経麻痺は中枢性と末梢性麻痺に区別できます。
中枢性顔面麻痺はたとえば聴神経腫瘍、なんかで併発して起こったりします。
中枢性麻痺の場合は額にしわをよせられるのが特徴です。
一方末梢性顔面神経麻痺の場合患側の額の筋肉も麻痺しますから額にシワがが寄せられなくなります。

さて、このWさんの場合きわめて初期なので症状は口の周りだけに限局しています。
ほっぺを膨らませると明らかに端から空気が漏れてしまいます。
中枢性麻痺という可能性も有りますが、特に中枢性を思わせる他の症状は無かった為、説明してとりあえず治療を行い明日にでも一応病院の方へも行くように指示しました。

もしかしたら翌日、症状が進行して完全な顔面神経麻痺になってしまうかな、と思いましてその可能性もあると言うことを説明しておきましたが、翌々日に来院したときは症状の進行は見られませんでした。
この点は罹患した当日にすぐに鍼灸治療した事によって症状の進行が抑えられたのだと思います。
この日は午前に病院にも行ったそうですが、「初期なので様子を見ましょう」と言われてしまったそうです。

この2日目の時は症状の改善はまだ見られませんでしたが、12月の内に9回治療して回を追うごとに次第に改善、年明けの1/5に来院されたときはほぼ完治状態となりました。
特に中枢性麻痺を推定させる要素も無かったため、一応用心するようにアドバイスして10回で治療終了としました。

今まで顔面神経麻痺の患者さんは数ヶ月、回数にして30回前後はかかってましたから
やはり早期治療が功を奏したのだと思われます。
もう少し早く治るかな、とも思いましたが・・やはり麻痺になってしまうと時間かかりますね。

戸塚鍼灸院

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