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手根管症候群

手根管とは、手首の手のひら側にある屈筋支帯(横手根靱帯)と手根骨で囲まれたトンネル部分のことです。
この中を、手首を動かしたり、指を曲げたりする働きがある腱と一緒に、正中神経が通っています。
いろいろな理由がありますが、靱帯が炎症を起こして分厚くなったり、手根管部分の内圧が高くなったりして、正中神経が圧迫され絞扼障害を起こした状態になると、手の指がしびれたり、痛んだり、指の動きが悪くなったりします。

症状の特徴
夜間や夜明け頃に片手あるいは両手の親指から薬指の半分まで)の「手のひら側」のしびれや感覚異常、痛みを感じ、痛みで目が覚めることもあります。.
(薬指は親指側だけがしびれるという特徴があります。)

患者さんの8~9割にしびれ感や感覚異常が存在します。
たとえば起床時に手のひらや手関節部が腫れた感じがあり、しばらく使用していると回復する、
という場合もあります。

約2割の患者さんが痛みを訴えます。

痛みは肘や肩に放散する場合もあります。

しびれは必ずしもこれらすべての指に生じるとは限らず1~2本の指だけの場合もあります。
(特に示指、中指から始まることが多い。)
小指はしびれることは少なく.、また手の甲側はほとんどしびれません。

症状は手を振ったり指を動かすことで軽減します。
徐々に日中もしびれや知覚以上が続くようになり、母指球筋の筋力低下、功緻運動障害が出現してきます。

 

症状が悪化すると一日中しびれを感じるようになり、さらに病状が進むと物をつまむ力が弱ったり、親指の付け根の手の筋肉が萎縮してきます。

手根管症候群は女性の患者さんの方が男性より4~5倍多く、また妊娠後期と閉経期の女性に多いという特徴があり、女性ホルモンの急激な増減の影響が関係していると推測されています。

また糖尿病や慢性腎不全、腎臓透析の患者さんでも多く発症する傾向があります。
それ以外にリウマチ、骨折による骨の変形などが原因になることもあります。

パソコンのキーボードの打ち過ぎなど手や指の使い過ぎからくるケースも最近は多く見られます。

日中より深夜に症状が強くなる機序としては
臥位により下肢に貯留していた組織液の上肢への再分配、
筋肉ポンプ機構の休止、血圧低下に伴う正中神経の潅流圧低下による外的圧迫に対する感受性の亢進、
肋骨鎖骨間隙での睡眠中の血管神経圧迫などが推測されています。

     

誘発テスト

Phalen テストは最も有名で、陽性率60~88%とされています。
  肘を最大に屈曲して手関節を掌屈させ、30秒から1分で再現される。
 その他に、

タニケットテスト
 血圧計で上腕を収縮期血圧以上に圧迫すると症状が再現される。

手関節背屈テスト

示指過伸展テスト
回外位にて他動的に示指を強く過伸展して痛みが誘発される、

正中神経圧迫テスト
(手根管掌側の正中神経を指で20秒間圧迫して痛みを誘発、、

flick テスト
(flick sign とは逆に手を激しく振ることで症状を誘発、

などがある。

Syukonnkann

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正中神経は上腕では大きい枝を出さない。肘関節のすぐ近位で円回内筋への枝を出す。
母指球筋。
手根管を通って手に入った後反回枝と掌側指神経に分かれる。

正中神経反回枝は3つの母指球筋を支配する。反回枝は、屈筋支帯遠位縁の近くで正中神経の外側から起こり屈筋支帯の縁を回って短母指屈筋の上を近位に向かう。
反回枝はこの後、短母指屈筋と短母指外転筋の間を通り、母指対立筋に終わる。
掌側指神経は手掌腱膜と浅掌動脈弓の深部で手掌を通って指に入る。
これらは外側3本半の指の掌側面の皮膚と同じ指の末節骨背側の皮膚を支配する。
皮膚以外に指神経は外側の2つの虫様筋も支配する。

横浜市戸塚鍼灸院

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