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過活動膀胱(心因性・神経性頻尿)16歳女性

頻尿の症例中では今までで一番難儀、というか時間がかかった症例でした。

2月始めに来院。

「中学に入り環境が変わりハードな運動部に入部、塾も週2回夜間とかなり大
変になり、テスト前に毎回、気持が悪くなったりと体調を崩していた。

去年11月初旬の試験前に「トイレに何回もいく」というので、内科を受診し膀胱炎の薬
を5日処方された。

いったんよくなったようだったが、結局試験中もトイレに何度も行きたくなり、保健
室で試験を受けた。

膀胱炎がよくなっていないと思い、再度内科を受診したが異常がないということ
で、漢方薬を処方された・

まったく良くならず、10分に1回はトイレにいくような状態が続き、気持ち悪いと
何度か早退もしてる。

これではと、泌尿器科も受診、11月終わりから、過活動膀胱とのことで、バップ
フォーを飲み続けていますが、よくなりません。
もう3カ月、昨日から「トイレいきたいのに、行っても全然でない」と悪化していく
ばかりです。

膀胱炎については、先生が菌が少し出ているようだとおっしゃり、抗菌剤も5日でし
たから、本当に膀胱炎だったかは疑問ではあります。ただその時は、こんなに長くかか
るとも考えず、膀胱炎に違いないと私自身が思っていたので、はっきり確認はしません
でした。
本人は先生にも私にもいわないのですが、友達関係での悩みもあるようです。

夜間は最初に頻尿になったころは1・2度起きたようですが、ほとんどないと言って
よいと思います。また友達と遊んでいるときは(本人はがまんしていたと言っています
が)1時間以上行かなかったりします。
学校では1単位45分でひどい時は2~3回トイレに行くそうです。
クラスメイトから「精神科行け」と言われたともいっていました。

運動部は8月中旬でやめ、また塾は12月から休塾中です。
あと気持悪いとよくいうのですが、かなりな便秘症でもあります。」

以上がお母さんからのメール。

最初の頃は治療で置鍼中でも、トイレに行きたい、と治療が中断することも何回かありました。

効果が出始めてきたのが10回目(週一の治療間隔)過ぎてからくらいで、徐々に一単位の授業中にトイレに行かなくなってきました。
課外授業、試験なども無事にクリアして本人もだいぶ自信がついて気持ちの余裕ができたようでした。
(ただ、来院時はとりあえずトイレに入る。)
20回目の頃は大体3時間くらいは我慢できるようになってきました。
10回目以降は体針(仙骨部の鍼など)も併用。

来て、治療した方が本人も安心するようなので継続中。
(追記:その後半年ほど2週間に1回のペースで来院していたが、イベントや試験も無事にこなせ、塾にも行けるようになった、と言うことで終了。)

過活動膀胱は2002年に新しく定義された疾患で
「尿意切迫感を主症状とし、通常これに頻尿や夜間頻尿を伴い、場合によっては切迫性尿失禁を伴う症候群で、明らかに原因疾患が認められないもの」

尿意切迫感とは:
急に起こる抑えきれないような強い尿意で、我慢することが困難なもの

と定義されています。
神経性頻尿との区別は微妙に難しいですね。
今回の症例は過活動膀胱というよりは心因性頻尿でしょうね。

根気強く、あきらめないで通ってくださった事と、プレッシャーをかけないように、ご家族の暖かい見守りが実を結んだのでしょうね。

横浜市戸塚鍼灸院

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