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タウリン

タウリンは主に魚介類、特に牡蠣などの貝類やイカ、タコ、魚の血合いなどに多く含まれている。
牛、豚、鶏等の肉類にはごく少量しか含まれていない。

タウリンは1827年に牛の胆汁の中から発見された物質。
「タウリン」という名前はラテン語の「雄牛」を意味するtaurusに由来する。

人体には体重の約0.1%のタウリンを保持しており、心臓、肺、肝臓、脳、骨髄などのあらゆる臓器や組織に広く分布していることから生命活動の維持に不可欠な成分として知られている。。

タウリンの働き

★タウリンには体温や血圧、各臓器など、私たちの身体や細胞を常に一定に保とうとする作用(=ホメオスタシス)がある。

★肝臓の機能を高める
・.胆汁酸の分泌を盛んにすることで肝臓の働きを助ける

・肝臓から分泌される胆汁酸にはコレステロールを排泄させる働きがあり、タウリンを摂取することで胆汁酸の分泌が増え、血液中のコレステロール値も下がる。
・コレステロール胆石の発生を予防する。
・血糖値のコントロールに欠かせないインスリンの分泌を促す作用がある。

・タウリンはアルコールを分解する酵素の働きを助けることでアルコールの分解を早めて肝臓の負担を減らす。

・肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出し、肝臓の働きを高める働きがある。
(つまり脂肪肝の抑制作用がある。)
さらに肝臓の脂肪を排出させ、燃焼させる働きがある。

・タウリンは活性酸素を消去するため、細胞障害を防止し、.肝細胞の再生を促進させる。

★腎臓の排泄能力を助ける

★ノルアドレナリンというホルモンの分泌を抑え交感神経の緊張を緩和する。

★消化を助ける働きや、神経伝達物質としても作用し、白血球の一種である好中球が殺菌の際に放出する活性酸素や過酸化水素の働きを抑える役目もあります。

★心臓機能の強化
特に心臓には多くのタウリンが含まれている。心筋の収縮力を高めて、心臓から出て行く血液量を増やしうっ血性心不全を防ぐ。
タウリンにカルシウムの調節作用があると考えられている。
(動悸・息切れ・むくみなどの改善)
特に牛乳と一緒にとると良い。

★骨格筋の運動能力・収縮力が増加する。

★認知症予防
脳内に豊富にタウリン量があると神経伝達物質が増えて認知症予防の可能性がある。特に脳では海馬に多くタウリンが含まれている。(認知症患者では脳内のタウリン量が低かった。)
その他、脳の興奮・イライラ・ストレスを和らげる。

★胃をピロリ菌から守る。
ピロリ菌が作るアンモニアを中和して胃の炎症を抑える。
ピロリ菌が体内でつくり出したアンモニアは、やがてモノクロラミンという有害物質に代わり様々な害を及ぼすが、タウリンはこれを抑制する。
ナットウ、オクラ、山芋などのねばねば食品と一緒にとると良い。

★目に対して
タウリンは網膜にも非常に多く存在する。
色素性網膜炎の際の視野狭窄や白内障の際の水晶体の酸化、糖尿病性網膜症を防ぐ。

タウリンの摂取量

タウリンの1日の必要摂取量は500mgと言われている。
普段の平均的な食事からは1日に100~300mg程度のタウリンが摂取されている。
タウリンはアミノ酸の一種(成分に硫黄を含有する含硫アミノ酸に分類される。)なので、たとえ過剰摂取した場合でも副作用はなく、そのまま排泄される。

特に多く含まれているのが牡蠣、ハマグリ、タコ、イカなど。
その他ではエビ、いわし、さんま、鯵、ブリなどの魚介類には多く含まれている。

タウリンの特徴の一つとして、水に溶けやすいということが挙げられる。
そのため、魚介類を調理した際は、スープや煮汁も一緒に飲むことで効率よく摂取が出来る。

食材の可食部100gのタウリン含有量は以下のようになる。

1牡蠣・・・1,130mg  ( 牡蠣・・・3個で45グラム タウリン250ミリ)

2ハマグリ…1,080mg  (目安3個で30グラム)

3タコ・・・830mg   

4イカ・・・770mg   

5アサリ・・・380mg   10個で30グラム

6しじみ・・・110mg   1/2カップで20グラム

4エビ
・クルマエビ      209.6 mg/100g
・タイショウエビ    216.7 mg/100g
・アマエビ       63.4 mg/100g

5ホタテ・・・夏は40mgだが、旬の冬には、含有量が1,000mgまで増える。

*但し、シジミ、アサリなどの貝類には鉄分も多く含まれているのでC型肝炎の人や鉄分過剰気味になりそうな人は注意が必要だろう。鉄とタウリンとがどういう相関の働きをするかは不明だし、肝臓に良いからといって  摂りすぎになると良くないだろう。

タウリンの代謝

合成の経路についてはまず、
・たんぱく質の構成成分である含硫アミノ酸であるシステインからシステインジオキシゲナーゼによってシステイン酸が合成される。
・このシステイン酸からシステインスルフィン酸デカルボキシラーゼという酵素によってタウリンが合成される。ビタミンB6も関与する。

人間はこの合成経路の両酵素を持つために、タンパク質をしっかりと摂取していることである程度タウリンを合成することできるが、 偏食や甘い物、アルコールなどは代謝経路に負担をかけるので、タウリンも不足気味になることが考えられる。

胆汁酸と縮合したタウロコール酸はコリル・コエンザイムAとタウリンから合成される。
タウリンは1日に約200mgが排泄される。

タウリンの副作用

過剰に摂取した分は排泄され、今のところ副作用がなく安全な成分であると言われている。

★成人が1日3回、1回1gを食後に服用した場合の副作用としては、吐き気や下痢などの副作用がごくわずかですが報告されている。

 

 

 

 

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