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イミダゾール・ジペプチド

厚生労働省・文部科学省の研究班がスタートさせた「抗疲労プロジェクト」という研究の結果、23種の抗疲労成分のうち、実際に抗疲労効果が確認できた成分は6種類。
その中で、抗疲労に最も効果的だったのがこのイミダゾールジペプチドだった、ということです。

聞き慣れない、このイミダゾール・ジペプチド(以下、イミダペプチド)とは、スタミナのある鳥類や魚類などの動物の筋肉、特に、渡り鳥の羽を動かす胸の筋肉や常に泳ぎ続けているマグロの尾びれなどに含まれている成分です。

疲労に関する研究が進展する中で、乳酸が疲労の原因物質である、という説はほぼ否定され、活性酸素が筋肉疲労、脳神経の疲労、ひいては自律神経の疲労にまで大きく関わってきている事が分かってきています。

活性酸素とは、ストレスや過労、睡眠不足、運動などによって体内に大量発生する、細胞のミトコンドリアを傷つける悪玉物質です。
喫煙、アルコール、紫外線なども活性酸素を多く発生させます。

疲労という現象も、体内で発生した活性酸素が、細胞機能を低下させ、ATP産生が低下するということに原因があると考えられています。

肉体疲労の場合は筋肉組織の細胞が、精神疲労の場合は脳神経細胞・自律神経細胞がが傷つけられると考えて良いでしょう。
どちらも活性酸素が原因となっている、というわけです。

更に活性酸素が遺伝子を傷つけると遺伝子に異常が起こり、がん細胞発生のきっかけになるとも言われています。

このイミダペプチドは抗疲労物質であり、同時に強力な抗酸化物質である、ということも分かってきました。

イミダペプチドの種類。・・・・・・・・3つの種類があります。

カルノシン

数千kmを飛び続ける渡り鳥の胸肉に豊富に含まれていて、渡り鳥が長時間羽を動かすためのスタミナの正体であるとされています。

鶏肉の胸肉・ササミに多く含まれています。牛肉や豚肉にはあまり含まれていません。

アンセリン

マグロ・カツオなどの回遊魚の特に尾の身びれに近い部分に多く含まれます。
鶏肉の胸肉・ササミにも多く含まれています。

バレニン
クジラの身に多く含まれている。
コストが安く、合成も出来ることからサプリなどに応用の研究が進んでいる。

以上の中で、クジラやマグロは水銀含有量が多い魚で、鉄分の過剰摂取のリスクも有りますから、毎日食べるのにはあまり勧められないと思います。

毎日、日常で食品から摂取するのに一番適しているのが、鶏の胸肉・ササミですね、安いですし。

鶏の胸肉100gには200mgのイミダペプチドが含まれていて、2週間以上継続して摂取することで、抗疲労効果が現れるそうです。

・イミダペプチドは熱に強く、割と安定しているので、蒸したり、ゆでたり、焼いたり、と調理の幅が広い。
・イミダペペプチドは水溶性なので茹で汁も捨てないでスープなどにした方が良い。

鶏ガラだけではなく、鶏を丸ごと煮込んで作る、参鶏湯や水炊きなどの鶏のスープが一種のパワー・フードであるのは、このイミダペプチドの効果もあると思います。

イミダペプチドは最強の抗疲労物質と言われていますが、最強の抗酸化物質であるかどうかはまだはっきりとはしていません。
なんせ活性酸素、抗酸化物質は多様なので、まだまだ未解明な部分です。

ただ、例えば他の抗酸化物質、例えばポリフェノールの場合、多くは水溶性で体内に留めることが出来ず、数時間もすると効果がなくなるものが多いが、

それに対してイミダペプチドの場合は、

・効果に持続性がある。
・特に脳内での活性酸素の抑制に効果が期待できる。
・細胞レベルで酸化と損傷を抑える。糖化抑制も。

ということですから、かなり期待が持てると思います。

例えば焼き鳥として食べる場合、焼くことによってAGEsという終末糖化産物が出来てしまいます。

イミダペプチドはこの糖化反応に対しても抑制の効果があるそうなので、今後の研究に。大いに期待したいところです。

焼き鳥を食べる場合はササミと胸肉は必ず食べる!!、ということですね。
特にササミは軽く炙って中はレア、というのが多いのでAGEsはあまり生成されないけど、食中毒には注意というところです。

ちなみに、抗疲労プロジェクトで効果のあった抗疲労物質6種、というのは以下の物資です。

•イミダゾールジペプチド
•クロセチン
•プロシアニジン(アップルフェノン・りんごポリフェノール)
•還元型コエンザイムQ10
•クエン酸
•オルニチン

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