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腰痛の解説・腰痛と東洋医学・手当法

人類が二本足で歩く様になってから腰痛は、人類の宿命だともいわれています。確かに、今まで四本足で体重を分散させていたのが、半分の二本足で体重を支えているわけですから、当然腰には大きな負担がかかっています。長い一生の間で、全く腰痛を経験せずにすむという人は、まずほとんどいないでしょう。  

「腰」という漢字は、体を表す「肉づき」と「要」からなっています。「要」というのは、扇の要を考えると分かるように、そこが壊れると、全体が壊れてしまう大切な所です。従って「腰」という漢字は、「体の中で、とても重要な部位」という意味になります。
 


 また、東洋医学の方では、「腰は腎の府」とされています。腰は「腎」を守る大切な器の役割を果たしているという意味です。

「腎」は泌尿器系だけでなく、生命エネルギーの根本になるところで、今の副腎を含めた概念です。

副腎は腎臓のすぐ上にある小さな内分泌器官ですが、生命維持に大切な多くのホルモンを分泌しています。

例えば、ストレスを受けた際には、アドレナリン・ノルアドレナリンといったホルモンが分泌され、受けたストレスの抵抗していく活力の元となります。ですから、ストレスに負けない根気の力、やり抜く意志、精神力も「腎」と密接な関係がある訳です。

 東洋医学では「腰」と「腎」は深い結びつきがあり、骨の強弱も「腎」と深く関わっています。

ですから、「腰が弱い」=「腎が弱い」という事に連っていきます。

そうすると、泌尿器関係の問題だけではなく、ストレスに対する抵抗力、精神力という面でも機能が低下していくと考えられています。

 ですから、日本語では「腰くだけ」「逃げ腰」「へっぴり腰」「および腰」等の言葉が「腎」が弱って精神力・気力が低下している状態を表しています。  また、「腰」がしっかりして、精神・気力が充実して本気になれる状態は、「本腰を入れる」「粘り腰」「二枚腰」「腰を据える」等の言葉で表されています。

 さて、腰痛について、病気の解説、治療法、強化法等を紹介しましょう。

腰痛症(筋肉性腰痛、筋・筋膜性腰痛)

 整形外科で腰痛の治療を受けた人の病名で多いのが「腰痛症」「椎間板ヘルニア」「変形性背椎症」の3つです。この3つで腰痛全体の60~80%を占めています。その中で一番多いのがこの「腰痛症」。  大体40歳以下の人で、腰が痛くてレントゲンをとり、「骨には特に異常はない」と云われた場合に、付けられるのがこの「腰痛症」という病名です。実際は原因がはっきりとは分からないから、とりあえずつけておこうというのがこの名前です。ですから、俗に「くずかご的診断名」と陰口をいわれています。

 現代医学では、筋肉の状態というのは盲点になっていて、原因となっている筋肉疲労、筋肉のコリや硬結というのはレントゲンでは分からないのです。

原因となる幾つかのケ-スを見てみましょう。

★筋肉をよく使う人


 例えば肉体労働をしている人や、激しいスポーツを行う人は、筋肉を酷使します。

疲労が積み重なると筋肉が縮んで固くなって、コリ、硬結ができ、血液循環が悪くなり、「痛み」となってきます。  

予防には、十分なストレッチングや風呂上がりの指圧やマッサージで筋肉の疲労を貯め込まないようにすることが大切。

針灸治療も筋肉疲労をとるのに大変効果的です。

★筋肉を余り使わない人


 慢性運動不足の人が増えて、最近はこのタイプの腰痛の人が結構多くなっています。  

腰は日常動作でも非常に負担のかかるところです。

腹筋や背筋は腰を守る天然のコルセットの役目を果たしています。

これらの筋力が弱いために、腰椎や骨盤の関節・靭帯を傷めたりしやすくなります。  

筋肉は収縮・弛緩を繰り返す事、つまり適度な筋肉運動を行うことによって、筋肉内の血液、リンパの循環を促進するポンプの役目を果たしています。

ですから、「筋肉を使わない人」は、筋肉ポンプの働きが十分に行われないために、筋肉内の新陳代謝が悪くなり、疲労物質がたまりやすく、結果として「痛み」となって出てきます。  

ですから運動不足の人、筋肉を余り使わない人が、筋肉疲労になるという事をよく理解して下さい。

★デスク・ワークの多い人


 常に同じ姿勢を続けているという事が、筋肉の偏った疲労を引き起こします。

同じ姿勢で座っているだけでも、腰の筋肉は緊張しっぱなしの状態になっています。

その結果、組織の循環不良、うっ血、疲労物質の蓄積等で「痛み」となります。

予防は、軽い全身運動の後ストレッチングが良いでしょう。

腰椎椎間板ヘルニア


 ヘルニアというのは「飛び出す」という意味で、鼠径部に起こる,腸が外へ飛びだした状態が俗にいう「脱腸」で、正式には鼠径ヘルニアといいます。

腰の椎間板という部分が飛び出した状態が腰椎椎間板ヘルニアで、大変に痛みの強い腰痛や、坐骨神経痛を引き起こします。

下の写真の赤い部分が飛び出した椎間板の模型です。

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 椎間板というのは、背骨と背骨との間にある、クッションのようなものです。背骨にかかる圧力や、衝撃を吸収するショック・アブソーバーの働 きをしています。  

椎間板のほほ中央には、髄核と いうゼラチン状の柔らかい塊があ り、その外側は線維輪と呼ばれ、 丈夫な線維軟骨の層が同心円上に 重なり合い、絡み合った状態にな っています。

 椎間板の老化は、20歳過ぎか ら始まるといわれ、次第に水分を 失い弾力性が低下していきます。 椎間板の中の髄核は、コラーゲン線維という線維質のものと、水と結合力の強いムコ多糖類というゼラチン様の物質が混じり合って出来ています。  

生まれた時には88%の水分を含んでいたものが、年と共に水分が減少し、18歳で80%、70歳頃には70%にも減ってしまいます。(この水分の減少はムコ多糖類の減少と関連していると考えられています。)  

一方、線維輪の方も徐々に弾力性を失い、腰をねじったり、曲げたりというストレスが加わることにより弱くなって、線維に小さな断裂が起こったりしてきます。

そして、何かのショックが加わった時に線維輪が膨隆したり、線維輪の裂け目から髄核が突出したりして、神経の根元を圧迫して痛みを起こす状態が「椎間板ヘルニア」という病態です。

★椎間板ヘルニアは、20~40代の若い年代層の方が多く起こります。(最近では50代の人にも結構多いようです。)

★腰部椎間板ヘルニアの場合、痛みは次のケースがあります。
 ・腰だけが痛む。
 ・腰と下肢の両方が痛む
 ・下肢だけが痛む

◆下肢の方に走っている坐骨神経という神経に沿って、痛みやシビレ等が 起こるのが坐骨神経痛という病気です。腰椎椎間板ヘルニアが原因となる場合が多いです。

◆60代過ぎになっての坐骨神経痛は、椎間板ヘルニアよりむしろ変形性 脊椎症、脊柱管狭窄症などが原因で起こるようになってきます。


変形性脊椎症

 40歳以上の中高年層の腰痛によく付けられる名称です。 中高年の腰痛で
◆朝起きた時に腰が痛み、少し動いていると軽くなる。
◆同じ姿勢を続けた後、歩き始めた時に腰が痛み、歩き続けていると次第に楽になってくる。
◆腰を反らしたり回したりする時に、動かし始めに痛みを感じるが、動かしていると、次第に楽になってくる。
◆日中は比較的感じないが、夕方になると疲れに伴い、痛みを感じる。
◆多くは鈍痛である。
◆下肢に神経痛の様な痛みや、知覚の異常が現れる事もある。

等の症状で、病院に行きレントゲンを とって「骨にトゲ(骨棘)が出ている」 とか「骨が少し変形しています」とか云 われるのが、この「変形性脊椎症」です。 実はこの名称も「くずかご的診断名」 と云われています。

 

 原因のはっきりしない腰痛の場合、 20代、30代の若い人だと「腰痛症」 とか「筋・筋膜性腰痛」と呼ばれ40代 以降では、「変形性脊椎症」とされる事 が多いようです。

 骨の変形(トゲ)自体は中高年層になると、大変多くみられるそうです。 特に、長い間肉体労働をしたり、青少年期に激しいスポーツを行って腰に負担をかけていた人の方が、骨の変形が起こりやすいといわれています。

 但し大切なことは、骨にトゲがあるから必ず痛みがあるという事ではありません。

つまり、骨の変形(トゲ)の度合いと痛みの強さが、必ずしも一致していないのです。

実際に骨が相当変形していても、ほとんど痛みを訴えない場合も多く有ります。

ですから骨のトゲそのものより、腰の筋肉等の軟部組織の疲労や過緊張、椎間関節の肥厚等が、組織の循環障害を起こして、それが痛みとなっていると考えられます。

鍼灸治療等で筋肉のコリをとって血液循環を良くする事で、症状はかなり改善する事が出来ます。

骨粗鬆症 (こつそしょうしょう)

 骨からカルシウム分が少なくなって、骨がもろくなっている状態が骨粗鬆症です。老化や更年期のホルモンの変化等によって起こり、また蛋白質やカルシウムの摂取量が少ないと、起こりやすくなります。  骨がもろくなっていますから、ころんで尻餅をついたり、ちょっとしたことで骨にヒビが入ったり、骨折が起こりやすくなったりします。骨折でよく起こるのは、胸椎と腰椎の境の所(胸腰椎移行部といいます。)と大腿骨頚部(つけ根)の所です。


腰椎分離・すべり症

 腰椎分離症というのは、腰椎の後ろの方の関節 が分離した状態をいいます。発育期の10代に激 しいスポーツを行っていた人に多くみられ、疲労 骨折の一種と考えられています。腰椎の前弯の強い反り腰タイプの人に多く、一番下の腰椎5番によく起こります。

 

 腰椎すべり症というのは、分離した腰椎がやや 前方へ、滑っている状態をいいます。すべり具合 によって、様々な程度があります。  実際は、レントゲンでみて分離・すべり症があっても、腰痛の症状が全くない例も大変多いのです。

 つまり、分離・すべり症がある人の腰痛の多くは、筋肉性(姿勢性)の腰痛と考えられています。ですから、ウォーキング等の適度な運動とストレッチングを組み合わせる事によって、あまり腰痛を起こさない様にする事は十分可能です。

椎間関節性腰痛

 椎間関節というのは、腰椎の後ろの方に ある左右一対の関節です。

骨の前の部分で 上・下を連結している椎間板と共に、日常 の動作で大変ストレスを受ける所です。

腰 で一番負担のかかるのが一番下の腰椎5番 とその1つ上の腰椎4番の所の椎間関節。

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下の写真 グリーンのシールの場所が椎間関節。

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 この部分の慢性的なストレスが関節炎を 起こしたり、加齢による変形等が囲りの組 織の循環不良を起こし、痛むのが椎間関節 性の腰痛です。 実際の頻度はとても多いのですが、ヘルニ アとか腰痛症の様な、別の診断名が付いてい る事も多い様です。


背柱管狭窄症 (せきちゅうかんきょうさくしょう)

 最近注目されている病気で、やはり椎間板の水分が減少し、骨の変形が神経を圧迫している病気です。  脊椎には脊髄神経が通っている脊柱管という部分があります。骨の変形がこの背柱管の内側に起こり、神経を圧迫している状態が背柱管狭窄症です。

症状の特長
◆少し歩くと足のシビレ、痛み、脱力感が現れます。
◆大きな特長は、その時に、しゃがむとか、腰を前屈させる等の前かがみ の姿勢をとると症状が消失するという事です。この事を専門用語で、間欠性跛行(かんけつせいはこう)といいます。  

ギックリ腰(腰部捻挫)

 ある姿勢動作で急激に起きた腰痛の事です。
◆ゴルフ・テニスで急激に体を捻った時。
◆重い物を、無理な姿勢で持ったりした時。
◆膝を伸ばしたままの姿勢で、床の物をとろうとした時。
◆椅子に座ったまま、体を捻って何かとろうとした時。  
によく起こります。

◆意外と多いのは、腹筋運動、背筋テストを行っている時  ですから、注意が必要です。
また、日頃、腰に疲労がたまっていると、
◆靴下をはこうとした時、
◆くしゃみをした時とか、ほんのちょっとした事でも起こる事があります。 ですから、腰の筋肉に疲労をためないで柔軟にしておくのは、とても大切。

一口にギックリ腰といわれますが、病態は様々です。
※腰の筋肉の肉離れ(微小断裂の状態)
※椎間関節の捻挫。
※急性椎間板ヘルニア
主に以上のような病態があります。


操体法(そうたいほう)

 操体法というのは、仙台のお医者さん、橋本敬三先生がまとめた簡単な歪み修正の運動療法です。原則はとても簡単。

《つらい動作を探し出し、その反対の楽な運動を行う》

という事です。
・痛い方向の動き、不快な方向への動きは、それ以上そっちへ動いてはいけないという体からの警告信号なのです。
・そして、その逆の楽な方向、気持ちのいい方向へ体を動かして、瞬間脱力する事で、歪みを修正するのが操体法です。

3回程行うと、先程の痛い方向への動きが楽になってしまいます。

 操体法には、一人で行う一人操体法と、二人でペアになって行う、二人(ペア)操体法があります。

 一人操体法の原則を簡単にまとめておきましょう。

①どの方向に動かすと痛いかを探す。(動診)
②痛い手前の位置から息を吸い込み、息を吐きながら、(或いは、息を止めて)体を楽な方向にゆっくり動かしていく。
③一番気持ちのいい所で、2~5秒位タメ、息を吐きながら、瞬間脱力する。
④脱力した後は、すぐに動かないで、そのまま2~3呼吸、グタッとしたまま休んでいる事。(この間に神経・筋肉の調整が行われる。)
(注意)最後の脱力は、必ず、呼気で行います。最後に脱力する時に 息が続かなくなったら、途中で息を吸い込んでも良いです。

 ペアで行う操体法は、②で楽な方に動いていく時に、ペアの人が軽い抵抗を与えながら行います。他の原則は同じです。

 腰痛の時に手軽に行える操体法を二つご紹介しましょう。

★ 膝の左右倒し

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① 仰向けに寝て、膝を立てます。
② 膝を左右に倒し、どちらが痛い かチェックします 。
③ 膝を痛む側に倒し、痛みの出る 直前の位置で止めます。
④ 一度、息を吸い込んでから、息 を吐きながら(或いは息を止めて) 反対側の楽な方に膝を倒していき ます。
(注意)体の固い人とかで、楽な方に膝を倒しても少し痛みがある場合は、痛みのない所で少しタメて脱力します。(楽な側に座布団かクッションを折り曲げて置いておきます。)
⑤ 一番気持ちのいい状態の所で2~5秒位力をタメ(床又はクッションを押し続けたままで)、息を吐きながら瞬間に脱力します。   2、3呼吸脱力したままでいます。
⑥ 2、3回行い、終わったら最初の痛かった方をもう一度チェックしてみましょう。必ず、最初より楽になっているはずです。

★足の引き上げ(カエルさん)

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①うつ伏せになります。
②一方の膝を自分の脇腹の方へ上がる 所まで引き上げます。ゆっくり元へ  戻して反対側も同じように行い左右  どちらが楽かチェックします。 (顔の向きは原則として膝を上げる 側に向けます。)
③左右比べて楽な方を動かします。 ゆっくり息を吸い込んでから、息を 吐きながら(或いは息を止めて)楽 な方の膝を脇腹の方へ上げていきます。
④一番気持ちのいい所で、3~5秒位力をタメ、息を吐きながら、瞬間に脱力します。2、3呼吸脱力したままでいます。2、3回繰り返して、 反対側の痛みが楽になったかどうかチェックします。


ビワの葉療法

 インドの古い仏教の経典の中では、ビワの樹の事を「大薬王樹」、ビワの葉の事を「無憂扇」と説かれているそうです。ビワは枝・葉・根・茎の全てに大変薬効があるが、特にビワの葉は全ての憂いを取り除くことができるという意味があるそうです。ビワの葉の有効成分は、青酸配糖体のアミクダリン。

 ビワの葉療法は、日本に仏教の伝来と共に伝えられ、各地のお寺で盛んに行われていました。腰痛、神経痛、喘息、気管支炎、内臓の病気をはじめ、ガンや難病・奇病によく使われるのがこのビワの葉療法です。  様々な使い方がありますが、腰痛に効果的な方法として、ビワの葉シップと、ビワの葉温灸を紹介しましょう。 ビワの葉シップを行うには、まずビワの葉エキスを作ります。

◎ビワの葉エキスの作り方
材料 
ビワの葉、保存容器、消毒用アルコール(エタノール)又は、35度の焼酎

①ビワの葉をきれいに洗う。
②細く刻む。(乾燥させた物を用いても良いでしょう)
③保存容器に入れ、エタノール、又は、焼酎を加える。
(つけるビ ワの葉の量は、エタノール・焼酎の量の半分位)
④冷暗所に保存する。
⑤5日~7日くらいたつと、葉は枯黄色になり、液は濃緑色のビワ の葉エキスが出来上がります。

 ビワの葉エキスは大変応用範囲が広く、シップとして使う以外にも、切り傷や水虫、イボ、各種皮膚病等に効果があります。外用として使う時は、普通、水で2倍位にうすめて一日何回か直接患部に塗ります。

ビワの葉シップのやり方
用意するもの
ビワの葉エキス、タオル2本、お湯

①少し熱めのお湯に、タオルをつけ、固くしぼる。
②そのタオルに、ビワの葉エキスをまんべんなくふりかけて、患部にあてる。
③タオルは2本用意し、一枚が冷える前に、次の一枚で交換して行います。
◆5~8回位、タオルを取り替えて繰り返す。
トータルの湿布時間は10分~20分位。

別法
用意するもの
ビワの葉エキス、ガーゼ又は脱脂綿、タオル2本、お湯

①ガーゼか脱脂綿にビワの葉エキスをしみこませ患部に塗る。
②少し熱めのお湯の中にもビワの葉エキスを少し入れておく。
③お湯の中にタオルをつけ、固くしぼり、患部に当てて蒸す。
④タオルは2本用意し、冷えないうちに取り替えて繰り返す。

ビワの葉温灸のやり方
棒もぐさを使ったやり方
材料
 生のビワの葉、温灸用棒もぐさ(2~3本)、四つ折り~八つ 折りの洋紙、四つ折り~八つ折りの布

①ビワの葉はできるだけゴワゴワした緑の濃い葉を用意する。
②葉をサッと水洗いして葉に少し水分がある状態で、葉の表側を患部に当てます。
③その上に熱さを和らげる為に4~8つ折りの布と紙を重ねます。
④その上から、火のついた棒もぐさをグーッと押し当てます。

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↑ 「ビワ葉療法の秘密」(KKロングセラーズ発行)より

◆一つの圧痛点に、3~5回行います。
◆指圧の様な作用と熱い温熱の刺激とビワの葉の有効成分とが相乗的に働き、大変快い感覚となります。
(注意)
※布・紙の厚さは、温かさが丁度いい具合になる様に調整します。
※一本の棒もぐさでは途中で火が消えてしまう事があるので、何本か火をつけて用意しておくと手際よくできます。

別法
棒もぐさがない場合は、温めたコンニャクや焼 き塩を使うと良いでしょう。
①ビワの葉の表側を患部に当てます。
②コンニャクを使う場合
 コンニャクは10分位ゆでて芯まで熱くする。タオル2枚位で包み温度を調節してビワの葉の上にのせる。
③焼き塩を使う場合
 塩1~2カップをフライパンに入れ、強火で煙が出るまで炒める。厚手の布で包み、ひもでしばる。 ビワの葉の上にのせる。(注意)熱すぎる場合は、タオル等で調整する事。


ショウガシップとサトイモシップ

 食養をやっている人たちの間でよく行われているのが、この組み合わせの民間療法。最初はショウガシップを10分~20分行って、その後でサトイモシップを行います。

ショウガシップのやり方
材料
 ひね生姜150グラム、お湯2~3リットル、タオル4枚位、 布袋(ガーゼ・ハンカチ・ダシパック等で代用してもよい)
 生姜は自然食品店で粉末にした物を売っているので、それを用ても良い。

作り方
①生姜をすり下ろし、布袋に入れ、口をしばる。(サラシ、ハンカチ等で包んで輪ゴムで縛っても良い)
②鍋に水を2.3リットル入れて沸騰しない程度の熱さにし、①を入れて振り出す。
③タオルをこの中につける(両端は浸さないようにする)
④十分浸み込んだら、タオルの両端を持って軽くしぼる(あまり固くしぼらない様にする)
⑤やけどをしない程度のちょっと熱い位の温度にさましてから、4つ折りにして患部に当てる。
⑥できれば保温のために、上から大きめのバスタオル等をかける。
⑦いま行っているショウガシップが冷めないうちに、別のタオルで次のシップの準備をする。
◆5回~8回位、タオルを取り替え繰り返す。
トータルのシップ時間は10~20分位。これを一日1~3回位行う。 ────────────

サトイモシップのやり方

里芋の皮を少し厚めに剥きます。すり下ろして、同量の小麦粉と1割の生姜おろしを入れ、少しずつ水を加え、混ぜ合わせ、耳たぶ位の固さにします。布に1センチくらいの厚さに伸ばして患部に貼ります。里芋が手には入らない時は、じゃがいもで代用しても構いません。 自然食品店には里芋の粉を乾燥した物を売っていますのでそれを用いた方が便利です。痒くなる人は皮膚にゴマ油を塗るか、薄い和紙又はティッシュペーパーを当て、その上にサトイモシップをします。

腰痛を治す中国健康体操

練功18法という、中国式健康体操から二つご紹介しましょう。

★ 腰回し体操

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準備姿勢
◇足は肩幅にして立つ。両手を腰に当てる。 動作 ◇両手で腰を押すような感じで  左・前・右・後・と時計回りにゆっくり  腰を回す。3~10回位行う。 (反対側も同じように行う。)

★ へっぴり腰を治す体操

K109

準備姿勢
◇肩幅の倍位の歩幅で足を平行にして立つ。両手は軽く手を握る様にして 腰の横に構える。

動作
1.左足のつま先を左へ向け、上体を左へ回しながら、右手を、手刀の様にして、前上方にしっかり伸ばす。左手は少し後ろに引く様にする事。
  注意
  ◆前足と後ろ足の体重のバランスは、7:3くらい
  ◆後ろ足はしっかり伸ばす。
  ◆上体は前かがみにならない、まっすぐにする。
2.準備姿勢に戻る。 (反対側も同じように行う。)


冷やすべきか温めるべきか ??????
それが問題だ!!!!!!

 腰痛の時に冷やした方がいいのか、温めた方が良いのかよく迷ってしまいます。原則的に次の場合に冷やします。
◆急性の腰痛で、次第に患部が熱っぽくズキズキするような時。
◆急性の腰痛で、指で患部を押さえてみると、痛みが比較的表面にある様な時。
 以上の時に冷やします。大体急性期の1~3日位です。
 こういう時に冷却療法(クライオ・セラピ-)を行うと組織の炎症を鎮め、鎮痛の働きがあります。又、ホメオスタ-シスの働きで、冷却された部分は時間が経つと血液循環が盛んになり、温かくなってきます。冷却はこのリバウンド効果を狙って行うのです。市販のシップ剤ではこのリバウンド効果は十分得られません。
次に紹介するアイス・マッサ-ジが良いでしょう。

★アイス・マッサ-ジのやり方
①ビニ-ル袋に冷凍庫の角氷を5~6個と食塩をひとつまみ入れます。
②患部をそれで上下或いは円を描く様に動かします。
③3~5分程度行います。

◆温める場合

・慢性の腰痛は一般に温めます。
・急性の腰痛でも軽い場合で痛みが深い所にある場合は温めた方が良いでしょう。痛みを発生している部位が深い所にある場合は、厚い筋肉群に 覆われているので、表面をいくら冷やしても患部まで冷却されない事が 多いのです。  こういう場合は周りの筋肉の過緊張が痛みを増幅させている場合が多い ので逆に温めた方が良いという事になります。

◆迷った時はどうしましょう?
・冷却と温熱を交互に行うのが無難な方法です。
 アイス・マッサ-ジを3~5分行いその後、使い捨てカイロ、ドライヤ -、温めたコンニャク、焼いた塩を包んだ物、等で3~5分温熱療法を行います。それを2~3回繰り返します。

 

旧HP からだ通信より

 

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